2015年3月8日日曜日

動画は高度な専門職です

「アニメーター志望の」で質問した方へ

後輩には親切にしたいと思っているのと、学生をかまうのが好きなのとで、お返事します。

まず、あなたはいま「なにがわかっていないのかわからない」状態です(^^)
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(これはかまって遊んでいるだけです。気にしなくてOK)

とはいえ、知りたい気持は切実でしょうから、こちらで整理して質問を統合かつ分割しました。

・新人に生活補助費や研修手当を5万円くらい出してくれる会社があります。そういう会社はよい会社と考えていいですか。

・新人に1円も手当を出してくれない会社は、問題のある会社ですか。

・5万円くらいの手当を出してくれる会社に採用されるには、具体的にどの程度の能力が必要ですか。

以上、3点については 「アニメーターWebの Q&A」 でお答えしておきます。


ここではあなたへの助言をしておきます。あなたがアニメーターを目指しているのなら、コメントの中に、知らないこととはいえ、注意したほうがよいところが一カ所あります。

あなたの書いた「動画マン時代を研修期間としておいて」という一文です。

新人アニメーターに、仕事の基本を仕込んでくれるのは動検(動画検査または動画チェック)さんです。その会社で、動画のチーフをしている方です。
動画は高度な専門職で、動検はその中で、誰もができるというわけではない、技術と管理能力、人間性を要求される、作画(アニメーター職種工程)にとっては非常に重要な仕事であり、人材です。

わたしは、動検は作画の最後の砦 だと考えています。
優秀な動検が得られなければ、きちんとした作品を作ることは不可能です。


あなたにとっては、最初の師匠になる方です。その方の前で「動画なんて研修でしょ」といった言動をしたら、どうなるかわかりますね。
周囲にいるあなたの先輩である動画2年目、3年目のアニメーターたちも、どう思うでしょうね。

入りたての、ろくに絵も描けない新人が屈託なく「作監になりたいんです」と言うことはよくありますが、それは、なにもわかっていないためにいう言葉ですし、望みを高く持つのは悪くないので、まあ、笑っていられます。

けれど「動画は研修」という言葉には、周囲の先輩動画さんや動検さんは、とても笑えないと思いますよ。


優秀な動画の仕事は本当にすばらしい。優秀な動画と動検は、非常に得がたい。わたしにはない優れた技術を持っています。
優秀な動画さんが、動画の仕事で評価され、生活できるようになってほしいと思っています。


あなたもこれからたいへんだと思いますが、元気でがんばって下さい。


4 件のコメント:

  1. 動画と動画検査とは演出と監督ほどの差があると思いますがいかがでしょうか?動画検査は専門職と言えると思いますが、はたして動画は専門職になりうるのでしょうか?

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  2. 通りすがり2015年3月12日 3:27

    この人には言ってることが伝わっていないんだなあ

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  3. 宮崎駿監督が東映動画時代に大塚康生さんが描いた原画の動画をしていたのは有名な話です。
    「楽だから」「枚数を稼げるから」といった理由でタップ割りをしても原画を描く能力は身につきません。
    原画マンもタップ割りしやすいように中3枚なんて止めて動画偶数枚のタイムシートをつけるべきです。
    自分が原画をしていたときは、よく原画と原画の間に動画アタリをラフで描いてました。そのほうが生き生きとした動きになります。
    最後に原画を担当した作品では動画まで描きました。作監すっとばして動画描かせるとか監督がよく許可してくれたものです。
    それで、やっぱり自分で動画まで描いたほうが動きも滑らかだし、線もきれいです。
    海外に発注した動画とは一味ちがいます。「仕事」として無感情に作業するのと、自分の「作品」として愛情を込めた絵の違いでしょう。
    新人の動画の方には、流れ作業ではなく作品に愛情をこめて絵を描いて欲しいと思います。

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