2014年12月31日水曜日

美容室でのおしゃべり

美容室で無駄なおしゃべりをしない美容師さん、および、お客さんが増えていると思う件

 これは体感として絶対そうだね(^_^) いい感じだと思います。
 美容師学校の教育内容も合わせて変わってきているはずだと思う。男性美容師がすごく増えたことも理由のひとつにあるのかも~。

 わたしも美容室ではしゃべらない派。美容師さんにはプロとしての敬意をこめて、その技術にお金を払いたい。

「雨が降っていませんでしたか?」
「まだ大丈夫ですよー!」
 くらいは愛想よく話しますが、美容師さんが施術を行うにあたり必要なことを相談したら、あとは静かにしています。ほかのお客さんを見ても、そんな感じの人が多いかなあ。
 若い男性美容師は若い女性とは話しやすいらしく、ちょっと雑談をしていることはあるけれど、それも長くは続かない感じ。延々とおしゃべりしているのは中高年の女性だけみたい。
 その人の家族構成からお墓の場所まで全部つまびらかになってしまうのココロよ(笑)
 まあ、その人が楽しそうならそれでいいんですけどね。聞こえてくるのは別にイヤではない。でも自慢話が続くのはちょっとイヤかな(笑)
 聞かされて持ち上げなければいけない美容師さんも、じつはちょっとつらいんじゃないかな。

 美容室で閉口するのは「身上調査ですかね?」っていうくらい、根掘り葉掘り聞かれるとき。なんの興味もないのにそれを聞いているでしょう? と思うので、きっとそのお店のサービスなんでしょうね。無理しなくていいのにネ。

 そこで「美容師さんはなぜおしゃべりするのか」web検索してみました。
 おまえヒマそうだな? そう、今朝はヒマだったから(^_^)

 単刀直入な質問と、それに対する「どストライクなストレートの剛速球」返答があり、質問&返答どちらも笑わせていただいた。内容が派手なので、興味のある方だけこちらをどうぞ。


「Yahoo! 知恵袋」 美容師さんはなぜしゃべるんですか?




作監心得

作監心得

 これは天才といわれる先輩作監たちの言葉をまとめたものです。多くはわたしが新人動画時代に聞いたもの。
 だから直に薫陶を受けたものではなく、天才が後輩作監に教えているところを近くで聞いていたり、あるいは作画室で作監や原画に向け雑談に交えて話す内容をおぼえたり、天才の講義に出かけてメッセージを受け取ったりした言葉です。

 当時、作監は本当に突出した力のある人しかなれないものとされていたし、周囲にいた作監は桁違いの天才たちだったから、わたしは自分が作監になるとは思っておらず、「作監心得」を一般アニメーター向けに置き換えて心に刻んだにすぎない。

 ではまいりましょー(^^)


作監心得

・誰よりも多く働くこと。なまけない。

・動きを直さない人を作監とはいえない。動きがわからない人に作監は出来ない。

・顔だけ直す人を作監とはいえない。キャラ似せ屋さんなら誰でも出来る。

・タイムシートも見ない作監になってはいけない。動きに興味がない人をアニメーターとはいわない。

・(その作品での)チーフ・アニメーターとして、後輩のめんどうを見ること。

・(その作品での)チーフ・アニメーターとして、他のアニメーターの模範となる仕事ぶりであること。

・(その作品での)チーフ・アニメーターとして、他工程からも信頼される仕事ぶりであること。

・後輩や新人をみる立場である場合、アニメーターに向いていない人には、やめたほうがあなたのためであると伝えてあげることも時には必要。これが出来ない人は、管理職(作監、動検など)になるべきではない。



 以上ですが、当たり前すぎておもしろくもなんともないですね。とはいえ、こんな当たり前のことも、口に出して伝えてもらわないと、意外と自分で明確に言語化するのはむずかしいです。
 先輩の教えって、やっぱり大切だと思います。思いました。思っています。はい。

 いまほど絵が細かく線が多くもなく、絵を描くことにそれほど時間がかからず、絵を描けるのは当然であり、その上でアニメーターは演技と動きを最重視すべきだという水準における「作監心得」だ。

「動きは上手いがキャラはいまひとつ似ていない原画と、キャラを似せるのは上手いが動きが描けない原画の、どちらを使いたいと思う作監がよい作監か?」という問いかけもあった。
 巨匠の答えはこうだった。
「絵は秒単位で描き直せる。しかし、動きや演技を一から作り上げるのは時間がかかる。ぼくは動きが描ける原画を使いたい」
 人間も動物も自然現象もメカも、縦横無尽に動きを描き出せる人がこう言うのだから、動きや演技はむずかしいんだなぁって、わたしは思って聞いていた。


 ただし、微妙な演技をさせるときには、原画の絵がキャラクターを含めてかなり正確に描けている必要があるのは確か。
 細かい動きの場合は、キャラクターも限りなく合っていたほうが、原画で狙った動きが作監修正で壊れない。
 楽しい動きを作っていく時は、絵を全修してもたいした手間ではないですけど。

 でもまあ、微妙な動きを正確に描こうとする原画さんは、絵も可能な限り正確に描こうとしているので、全修になることはまずないんですけどね。全修になったとしても、その原画さんの絵で、キャラが正確に統一的に合っていないだけなので、どこが違うかわかれば同じパターンで修正していけるから非常に楽。このタイプの原画はメチャメチャありがたいです。


 ちょっと横道にそれましたが、キャリアのある作監の皆さんは、作監心得を早くから若者に教えてあげるといいと思うんです。自分で探すより聞いたほう早いですからね。聞いたことを守るかどうかは本人の自由でかまわないと割り切って、気楽に教えればいいんじゃないかなーと。

 作監は管理職であるというレクチャーを、若いアニメーターは受けていないでしょ? 管理職研修って必要だと思うんですよ。一般企業と同じくね。
 どう考えていいのか、どういう態度をとればいいのかわからないときの指針としてね。

 プロデューサー諸氏にもお願いしたいのですが、制作の立場や考え方、作監はこうあるべきと制作は思う、こうしてほしいという希望を、作監に教育してあげてほしいと思います。作監を起用するのは制作側の判断なんですから、とくに初作監のときなんかはそこを最初に教わっているかどうかが、とっても重要だと思います。

 アニメーター側からすると、そういうことをプロデューサーから教わっておきたいと、心から思う。スタッフの教育ってプロデューサーの仕事のひとつだと思ってお願いします(^^)
 ねっ!





2014年12月30日火曜日

はからずも年末の大掃除

はからずも年末の大掃除

 わたしは「チョコチョコついで掃除」というのを習慣的にしているので、年末だからといって大掃除するような必要はないのです。
 が! なんと冷蔵庫の小麦粉入れをひっくり返すという、しなくてよいミスをしてしまいましたー! 冷蔵庫中が粉だらけΣ( ̄ロ ̄lll)
 冷蔵庫の棚を全部取り出して洗う羽目に。まあ、大掃除だと思えばいいかと思い、洗ってセットし直してみたが、もともときれいだったので掃除した違いがわからない。

 小麦粉って、あまり被害が大きくないね。食用油だったらかなり手間取ったと思うけどね。




アニメーター(フリー)でもカードが作れる時代

アニメーター(フリー)でもカードが作れる時代

「クレジットカードを作りませんか、作りませんか」と勧誘された。
 個人的には必要なだけのカードがあれば、それ以上はいらないと思うのだが、ちょっとデザインはいいと思った。ただし、申し込んでも審査で落とされるかもしれない。
 フリーアニメーターなどというのは、社会的に見たら無職で定期収入がないことと同じだから。

 配偶者が会社員なら、無収入の専業主婦、主夫もカードを作れるが、アニメーターは作れない・・・ことがわたしの周囲でも過去によくあった。

 でも時代は変わったようだ。いろいろ理由はあるのだろうが、無職でも無収入でも学生にさえ、とにかく誰にでもクレジットカードを作らせたいようなんですよ。セレブの証と言われたあのアメックスでさえ。

 大手のカード会社サイトに行くと、2つの質問に答えるだけで「作れます!」と返事するフォームがあったりで驚きです。
 そして恐ろしいことに「1回払い」を指定しても、自動的にすべてリボ払いになるカードがけっこう存在する。かつキャッシング枠をゼロにすると作れないが、キャッシング可能な設定にすればカードが作れるんですね、いまは。

 なにがなんでもお金を貸したいようですねー。
 わたしは小心者なので借金はこわい。金利の複利計算をしたら、とてもアニメーターの稼ぎでは返せないのが明白だものねー。

 アニメーターはリボ払いとか、キャッシングとかしないほうがいいと思うんですけどねー(^^;)

2014年12月14日日曜日

アニメーターの才能 その見つけ方 【新人研修・新人動画編 2】 

アニメーターの才能 その見つけ方 【新人研修・新人動画編 2】 

 とことん動かすことに向いていない新人アニメーターを見た時、採用試験で向き不向きを完全には判断できないことを、いつも残念に、そして気の毒に思う。


 アニメーターに向いていない新人をいくつかに分類すると、おおむね以下のようになる。
1)基礎力が足りない。動かすこと以前に、絵描きに生まれついていない。
2)画力はあるが、動かすことに興味とセンスがない。
3)画力も動かすセンスも優れているが、本人は動かすことに興味がない。


それぞれのケースをについて述べる。

1)基礎力が足りない。動かすこと以前に、絵描きに生まれついていない。

 これは採用試験の書類審査や実技試験で判断しやすい。そもそも一定水準以上のポートフォリオや、何冊かのスケッチブックを提出できない時点で絵描きではない。
 学生などからよくある質問で「絵を描いたことがないけどアニメーターになれますか」というものがあるが、これは論外。そう言っている時点で、絵を仕事に選ぶという発想がおかしい。
 先に述べたとおり、アニメーターという絵描き集団には、クラスで1番の子だけが集まってくるからなのです。
「スポーツしたことないけど、野球選手になれますか」と同じ質問だと思うんですよね。

 こういう方は絵を描くことがしんどいと思います。無茶をしないで、ほかの仕事をしたほうが自分のよいところが活かせるのではないでしょうか。

2)画力はあるが、動かすことに興味とセンスがない。
 ポートフォリオで傾向は見えることもあるのだが、絵の表現力やセンスを買われて採用されてしまうことが多々あるケースだ。止め絵指向のポートフォリオだが、描かせてみると動きに才能を発揮する場合もあり、採用試験での判断がむずかしい。
 動かすセンスがなかった場合は、1週間の研修で、教える側にはわかってくる。

 しかし、絵がそれなりに描ける人は、人間が動いたときの状態についても観察できている場合が多く、動きのセンスと興味がない、ということを、なにより本人が気づくのに遅れる。
 このタイプは職業絵描きというアニメーター職種にとって、最初のハードルである「きれいな線を引く」ことを軽々とクリアする場合が多いため、早めに指向性の違いを発見するのがむずかしい。
 とはいえ、アニメーター経験は本人の絵描きとしての将来に、有利に働くことがないわけではなく、アニメーターを辞めても傷は浅いといえるだろう。

 最初からイラスト的な細かい絵を描いている人の場合は、「止め絵指向」である可能性が高いと察することもできるが、非常に判断をむずかしくするケースもある。本人の描く絵が生き生きとして楽しく、たいへんアニメーター向きに見え、かつ本人も「動かすのが楽しい」と思い込んでいる場合だ。
 このタイプを採用試験で見抜くことはまず出来ない。本人も勘違いしてアニメーターになっており、仕事をしてみたら「どうしてこんなにつらいのか」と愕然としたりする。周囲でも見抜いてあげられないため、「どうしてこのていどの動きがわからないのか」と理解に苦しむ結果となる。

3)画力も動かすセンスも優れているが、本人は動かすことに興味がない。

 これはもうどうしようもないですね。出来るだけ早く本人の興味に沿った方向へ転換するのがよいと思いますが、なにしろ仕事は出来ているので、周囲が決めるのではなく本人だけが決めることだと思います。
 このタイプは、才能に恵まれているだけにまれですが、いることはいます。見ていると仕事の理解も早く的確で、プロの絵描きが身につける必要のある技術を軽々とクリアし続けていくだけの能力があります。
 したがって仕事では役に立つアニメーターですし、周囲の期待も高いのです。

 だが、「動かすことに興味があるかないか」という、深い深い海溝をどうしても超えることが出来ないため、才能を惜しまれつつ辞める、というパターンで決着します。うらやましいとか、もったいないとか、そういったことは周囲が言ってもしかたのないことですね。
 ほかで適所を見つけてくれたら、本来の才能を活かして、本人にとっても楽しく仕事ができると思います。興味のないことを続けるのはもったいないタイプですよね。


 もしアニメーターになってはみたが、「なんかちがうなー」と思っている方がいたら、「本当にアニメーションに興味があるのかな」と考えてみるといいかもしれませんね。
 初期段階で「動かすこと、動くことっておもしろい!」と思わないのであれば、今後も興味を持てないのではないかなあと。
 若者の時間は貴重です。興味のないことをしていてはいけないと思いますよ。自分がしたいことに向かっていったほうがいいと思う。

 どのみちアニメーターはもともと雇用されてはおらず、辞めたからって何も困ることはありません。永久保証されている公務員と違い、ご家族も全然反対しないはず。
 また興味が出たら戻ってくればいいじゃないか。深刻に考えないで、好きなことをしましょう、とおすすめしたい。






2014年12月13日土曜日

アニメーターの才能 その見つけ方 【新人研修・新人動画編】

アニメーターの才能 その見つけ方 【新人研修・新人動画編】

総論

 新人アニメーターの採用は「動かすセンス(才能)があるかどうか」を最重要視して行う。キャラクターを動かすためには画力が必要なので、あるていど絵が上手いことが絶対前提条件でもある。

 だが、多くの優秀なアニメーターが語っているように、どれほど工夫を凝らした採用試験を行っても、試験でアニメーターの才能はわからない。残念ながら、これは本当にわからない。
 この場合の「残念」は、動かすことに向いていない人をアニメーターとして採用してしまい、教える側も苦労はするが、最大の問題は、採用された新人につらい思いをさせただけで、退職せざるを得ない結果となってしまうことだ。
 採用試験でわかればと、新人にとって気の毒でならない。

 そしてこれも多くのアニメーターが語ることだが、採用試験でわからない才能の有無も、研修なり仕事なりを始めると1週間でわかる。
 1週間以内に、新人の描いたものを見て、「この動画(あるいは研修課題)は、どうなんだろう……」と、ひっかかるときがある。そうはいっても、気になったとたんに1週間で「向いていないから、早くやめたほうがあなたの時間を無駄にしない」と言ったとしても、さすがに言われた新人も納得できないし、見ているこちらも新人にできればがんばって続けてほしいという気持ちがあるため「たまたま失敗したのかもしれない」と思い込もうとする傾向があることを否定できない。

 しかし、この「ひっかかり」は、経験的に100%の確率で、最終的には正しい。

 1週間で「この動かすセンスのなさはなんだろう」と感じた場合、おおむね2週間後くらいには新人のほうで音を上げる。
「ついて行かれそうもない。向いていないと感じるので、やめようと思う」と、新人のほうから言ってくる。

 10時-6時の勤務時間で、かつきちんと教える人的体制が整っている状況であってもそう言ってくるので、これは体力的な問題でも人間関係の問題でも、すさんだ仕事環境におかれたからでもなく、新人本人が能力の限界を感じたということだろう。

 動かすことがつらいのだ。

 アニメーターに向いている新人の場合、同じ時期に、動かすことはおもしろい! と感じている。


「やめたい」という新人がいたとき、わたしは基本的には引き留めない。本人が「つらい」といっているのに、どれほどつらい思いをしているのかわからないこちらが気楽に「大丈夫だよ」などとはいえない。
 人様の将来には責任を取れない。
 明るく前向きな気分になれるよう、励まし、ほかの業界へ送り出す。

 才能がないために何年も苦労している人をたくさん見ていると、アニメーターを辞めるなら早いほうが傷が浅いと心から思う。
 性格のよい子ならなおさらだ。ほかの仕事をしたほうが、よほど本人のためにも社会のためにも有効だ。

 無理をしてアニメーターを続けるのは人生の無駄以外の何ものでもない。アニメーターなんて、しょせん娯楽産業の1職種です。そんなに無理して続けるような仕事ではないでしょう。
 社員採用の場合でもそう思うから、ほとんどの新人がそうであるように、出来高制業務委託契約などという立場で働くことになるアニメーター職種は、辞めても辞めなくても、どのみちなんらの保証もなわけですから、無理をしてしがみつく必要など感じません。

 新人本人の将来の幸せを1番に考えてあげたいと思う。